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子どもがスヤスヤねむる 夢見るお話(島田 満)
子どもがスヤスヤねむる夢みるお話
子どもがスヤスヤねむる夢みるお話
島田 満


主人公モナちゃんと、ぬいぐるみクッキーの優しく楽しい物語たち…。


若いお母さんが、子どもに読み聞かせてあげるのにちょうどいい物語だな、と思った。
それと同時に、何故児童書コーナーではなく、一般コーナーにこの本を置いてあるのかが、なんとなくわかった気がした。
少し教訓めいたお話もある。でも基本的にモナちゃんはとてもいい子で、やさしく思いやりのある子だ。
子どもの頃、本当に親に愛されずに育った大人には、この本は結局「きれいごと」でしかないと写るのかもしれない。でも、本当はとても愛されて育ったのに、それに気がつかなかったり、忘れてしまった大人たちには、それに気がつかせてくれる本のように感じた。
これを母親に読んでもらった子どもたちは、自分がいかに両親に愛されているのかを感じることができるだろうし、逆に母親は、自分が生まれ、子ども生んで、母親になれたことを誇りに思うことができるだろう。そして、自分の子どもの頃のことを思い出し、子どもに接することができるようになるはずだ。
私は両親に愛情をいっぱいそそがれたと思っている。少し過保護なくらいに。それでも両親に感謝することができなかった。産んでくれた母親に、お礼をいったことなどなかった。それどころか、生きにくい社会の中で「なんで私を産んだんだ」と母親を恨んでさえいた。今も、感謝の気持ちを持つことはやはりできていない。
でもこの物語を読んで、自分の子どもの頃のことを少し思い出して、自分がどれだけ母親に愛されていたのかを思い出した。わくわくすることがいっぱいあった。楽しい思い出がいっぱいあった。子供なりになやんで、悲しんで、それでも私は健康に成長していった。それを感謝すべきだと思った。

モナちゃんの部屋にある、ただの古いランプ、普通のぬいぐるみのクッキー。だけどモナちゃんがそれに夢を馳せたとき、それはただのランプやぬいぐるみではなくなった。
誰もが子どもの頃は、なんでもないものに、楽しみを見出していたはずだ。大人になって、忙しい毎日の中で、そんなことはすっかりわすれてしまった大人たち。もちろん、私も。
もういちど子どもの頃を思い出して、やさしい気持ちになりたいなら、子どものためじゃなくて、自分のためにこの物語を読むのもいいと思う。
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2005/06/24 Fri 14:59
か・さ行作家 > か・さ行その他
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8月のキリンノート(太田麻衣子)
8月のキリンノート
8月のキリンノート
太田 麻衣子, 大塚 いちお


すごく薄くて、なんとなく手にとった本だった。
なんとなく惹かれて、特になかも見ずに図書館で借りてきた。
たくさん借りた本の中で、なんとなくどれも読む気がしない中、「薄くて読みやすそうだから」、ただそんな理由で読み始めた。
だけどすごくすごくよかったのだ。この本。この薄さで、これだけの内容で、これだけ多くの感情を読者に伝えられるなんて、なんてなんてすごい人なんだろう。でも残念ながら、この著者さんは、作家が本業ではないらしい。絶対に物語を書くべき人だと思うのに。

この話は切なかった。主人公は拒食症だった。私の好きな雰囲気だった。何も知らずにこの本を手にとって、なんだか運命のようなものを感じてしまった。

最後のちょっぴりの切なさと、すがすがしさと、終わり方がよかった。

この本を検索してみたのだけれど、あんまり感想を書いている人がいなくて残念だった。ぜひみんなに読んでもらいたいと思った。

★★★
2005/06/23 Thu 13:34
あ行作家 > あ行その他
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The End of the World(那須正幹)
The End of the World
The End of the World
那須 正幹


那須正幹さんの短編4編。
那須正幹さん、好きです♪といっても、この中に入っている「まぼろしのまち」という話が、小学校のときに教科書に載っていて大好きだっただけです。那須さんは、有名な「ずっこけ三人組シリーズ」を書いた人なのですね。
知らなかったですよ(ノ゚⊿゚)ノずっこけシリーズはあんまり読んでないけど、おもしろいですよね。
それから表題作の「The End of the World」。これも実は読んだことがありました。小学校のときに(笑)。なんかいろんな作家さんの短編を集めた本に載っていた話でした。
で、残り二つ。なかなかいいですねん。
特に「約束」がよかったです。なんだか最後に納得。な感じで。
また機会があったら那須さんの本を読んでみようかな。
この本、図書館で大人のコーナーでみつけたけど、児童書っぽいな・・・・。

★★☆
2005/06/19 Sun 13:54
た・な行作家 > た・な行その他
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「白河夜船」
白河夜船
白河夜船
吉本 ばなな


吉本ばななさんの本が私は本当に好きだ。
切なさ、愛しさ、そしてちょっとしたミステリアスな話。人の死。そしてそれを自分なりの方法で乗り越える人たち。
この本にもそんな3編が入っている。

ばななさんの小説は、私が大好き!って思う典型的な形の物語なのだけれど、そんな小説の主人公たちにあこがれていたのは、高校生のころだったなぁとふと思った。
病気になって、自分がすごくすごく苦しかったときは、いくら雰囲気的にはやさしいばななさんの小説も、切なさとか、苦しさとか、そういったものを読むには辛すぎたから。
病気がほとんど治った今、またこういう小説を読みたい、と思い始めている。そして、今は主人公たちへのあこがれというよりは、自分に近いものを感じてしまっているような気がするのだ。特に、表題作の「白河夜船」。誰かへの愛情、切なさ、苦しさ、寂しさ、そして何もせずに毎日を過ごす、ということ。
愛しているのに切ない。愛しているのに苦しい。愛しているのに寂しい。
彼と付き合い始めてもうすぐ半年、やっとそんな気持ちもわかるようになってきたこのごろ。本気で恋をして。だけどやっぱり寂しさはかわらない。
私の場合、不倫なわけでもなく、さして障害があるわけでもないけれど。
ほかの2編もよかった。
この話を読むのは初めてだったけれど、私の好きなばななさんの物語!って感じでした。でも、ばななさんの本を読みあさっていた高校生の頃とは、やっぱり感じ方が違うかなって思いました。
すごくすごくよかったです。
またもっとたって読み返してみたら、また違う感想を抱くかもしれない。
前に読んだ本をもう一度読んだら、また違う感想を持つかもしれない。
だから読書って楽しいんですね♪

★★★
2005/06/19 Sun 13:07
や~わ行作家 > よしもとばなな
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いつか記憶からこぼれおちるとしても(江國香織)
いつか記憶からこぼれおちるとしても
いつか記憶からこぼれおちるとしても
江國 香織


同じ女子高に通う女の子たちの日常。
短編集で、いろんな子の目から見た日々。
江國さんらしくちょっと特殊な子たちが多いけれど、私も女子高出身のためか、ちょっぴりなつかしいような気持ちになった。
私にもあんな頃があったのだなぁと、高校生が主人公の小説を読んで思うような年齢になってしまったことに驚きを隠せない私だったりするのですが(笑)。

★★★
2005/06/05 Sun 23:06
あ行作家 > 江國香織
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アクアリウムの鯨(谷村志穂)
アクアリウムの鯨
アクアリウムの鯨
谷村 志穂


谷村志穂さんの処女小説。
谷村さんらしいなぁっていう印象を受けました。
痛い。切ない。でも求めてしまう人との係わり…。
個人的にはダニの交尾が興味深かったです。本当はそこに感情なんてあるはずもなく、だけどそこに感情があるような気がしてしまう。主人公と同じように私も思いました。女性としてつらいという感情と、オスがメスを愛しているかのように見える行動。もちろん、自分の種を残したいという本能でしかないはずなのですが。
自然との係わり。"先生"の気持ち。"私"の気持ち。
こういう雰囲気を味わうのがすき。
ストーリー的にはちょっと苦手かも。

★★☆
2005/06/03 Fri 19:23
た・な行作家 > 谷村志穂
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