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Y(佐藤正午)
Y

SF的におもしろい話だった。
ほとんどSFって読まないんだけど。で、なんで借りてきたのかわからないんだけど。
これって実はミステリで、最後にどんでん返しとか?
なんてことをちょっと期待してみたけど。そうではなかった(笑)。



人生がやり直せたら、という感じの話で。
そういうストーリーって今は溢れかえってるけど。

でも少し、今まで読んだ本(そんなに読んでないけど)と違うと思ったのは、
人と人は、どこかで繋がっている。的なこと。(ネタばれ注意)
縁。というのかな。
この話のなかでは「縁」という言葉は違うかもしれないと書いてあったけど、私は「縁」なんだと思った。
人生の分岐点があって、そこで違うことを選択していても。
誰かが過去に戻ることで、違う道を進むことになっても。
結婚したり、そういった相手は違う人なのに。
だけどみんな、どこかで会ってたり、縁のある人だったり。


過去のあそこで、違う選択をしていれば、もっと違った人生になったはずだ、と思うことは多くて。
でも同じくらい。でも結末は一緒だったかも、と思うことも多い。

このストーリーでは、結末は、やっぱり全然違うんだけど(中には死ぬか死なないかの違いの人もいる)、でも、主人公の周りには、同じ人が現れてる。
立場も関係の大きさも違うけれど。


こういう話って、難しいかもって思って。

結果が違っても、一緒でも、どこか、「ありがち」な結末になってしまう。

この話は、その点がおもしろかったかなーと思った。
終わり方は、ハッピーエンドでもバッドエンドでもなくて。


それが、目の前の現実なんです、っていう感じ。
感動も何もなくて(笑)。

あー、そんなもんなんだね。と。

うん、じわじわと。このストーリーのよさがわかってきた。



感動
★☆☆☆☆
やり直したい人生を歩んでいる人に
★★★☆☆
人との関わりを感じたい人に
★★★☆☆
総合
★★★☆☆

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2006/05/17 Wed 07:15
か・さ行作家 > か・さ行その他
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血い花(室井祐月)
血(あか)い花


室井祐月さんの短篇集。
メリーゴーランドで好きになり、PISSで微妙、と思って。熱帯植物園で駄目だ、と思ったんだけれど。
また読んでしまいました。
面白いのと、面白くないとありました。

面白かったのは結構面白かった。

でもちょっとエロいというよりグロいと感じてしまいました。

だけど、結構こういう話好きかも。。

人には好きって言いづらい、でも好きな話(笑)。



総合
★★★☆☆
2006/05/14 Sun 15:15
は・ま行作家 > は・ま行その他
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ベルナのしっぽ(郡司ななえ)
ベルナのしっぽ



盲導犬との出会い、そして別れまでの物語。

思ってたより、ずっと読みやすくて、感動もするけれど、それ以上に楽しくてよかった。

普通は、盲導犬として働けなくなったら、もう飼うことはできないと思うけれど、それでも手放すことができなくて死ぬまで飼い続けたり、でもベルナが盲導犬としてのプライドを持ち続けたり、涙を誘います。


私は小さい頃、盲導犬の絵本が大好きで、盲導犬が昔はあまり知られてなかったと言う事実に驚きました。

でも私も実際、盲導犬をみたことは、学校の講演でみたときぐらいなので、見たことが無い人は、多いのかもしれません。

感動したい、とか、盲導犬を知りたい、という人意外にも、単にストーリーを楽しむために読むのでも、お勧めです。



ストーリー性
★★★★☆
動物と人間との関わり
★★★★★
感動したい人に
★★★★☆
盲導犬の話が読みたい人に
★★★★★
総合
★★★★☆
2006/05/14 Sun 15:13
か・さ行作家 > か・さ行その他
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MISSING(本多 孝好)
MISSING
MISSING

本多さんは以前に読んだ本が、特に印象に残らず終わってしまったので、それ以来読んだことがなかったんだけど、人の感想を読んだらおもしろそうだったので読んでみました。
びっくり★
おもしろかったです。
短篇集なんだけど、一番好きなのは「祈灯」
ちょっとミステリ的な要素も含んだ、ちょっぴり切ないお話。



ミステリ
★★☆☆☆
切ない
★★★☆☆
読みやすさ
★★★★☆
総合
★★★★★
2006/05/11 Thu 15:04
は・ま行作家 > 本多孝好
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東京タワー(リリーフランキー)
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


前半は面白くて、後半はしんみり。

よくも悪くもよくある話。

おもしろかったけど、なんでベストセラー?とちょっと疑問(ごめんなさい)。

印象的だった部分を要約すれば、物質的に豊かだからと言って豊かなわけではなくて、自分で幸せだと思えればそれでいいんだ。ってことかな。
きっと真面目に読めばもっと学ぶべき言葉はたくさんあったのかもしれないけれど。

彼と、その母親の人生を、ただ、読んで感じる、それだけでいいと思ったので、あまり深くは考えなかった。


感動
★★☆☆☆
ストーリー性
★★★★☆
生き方を変えたい人に
★★☆☆☆
自分を振り返りたい人に
★★★★☆
総合
★★★☆☆
2006/05/11 Thu 14:57
や~わ行作家
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Little Tern
Little Tern
Little Tern
ブルック ニューマン, Brooke Newman, Lisa Dirkes, 五木 寛之, リサ ダークス





飛べなくなった一羽のリトルターン。
たくさんの人(?)との交流で、また、飛べるようになるまでの物語。

鬱になって、どん底まで落ちた後、少し浮上した時に読むのが一番いいかも。と思う。個人的には。
一番落ちてるときに読むのは、私には無理そう。
ということで、今の時期に読んだのはよかったみたい。
きっとまた飛べるって思ったし、飛びたいって思った。
だけどやっぱり、ひねくれた私には、100%素直に受け入れることはできなかったけれど。
それでも心に響いた言葉がたくさんあった。

物語はとても穏やかで、ゆっくり声に出して、一語一語かみ締めながら読みたいような、そんな感じ。
気持ちが落ちていなくても、それでも勇気をくれる物語なんじゃないかなぁと思う。
とても素敵な物語でした。




ぼくのような奇妙な鳥と友達になりたい生きものは、かなり変わった存在に違いないと僕は想像した。そして友情などという考えはぬぐいさろうとつとめた。
それでも、僕は考えた。もし求める気持ちを自分の心から追い出してしまったら、そのときは自分の求めるものを手にするのは、とんでもなく困難になるだろうと。



君は飛ぶ能力を失ったんじゃない。ただどこかに置き忘れただけだ。



リトルターンにとっての飛ぶこと。だから、実際はそんなにたいしたことじゃない。
普段人間が使う「飛ぶ」こととは違う。
ただ、日常に戻ることに過ぎない。

だから、また飛べるっていうのは、また歩き出せる。そんな意味でしかない。

と思った。

だけど同時に、飛べないってことは、本当にとても困難なことだし、大変なことだってことだ。

もし求める気持ちが~のくだりは、なんとなくぼんやり考えたこともあるようなことだけれど、それを「友達」というものとともに考えたとき(作者にそこまでの意図はなかったように思うのだけれど)、妙に心に響くものがあった。

2006/05/10 Wed 13:47
外国人作家
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オテルモル(栗田有起)
オテルモル


初めて読む作家さんの本。
大島真寿美さんのコミュで、他に好きな作家さん、ってことで教えてもらったんだけど。

すっごいよかったです。

兎に角優良の睡眠を提供することを目指したホテル。
とても不思議な空間。
主人公の哀しみ。
双子の妹、姪、妹の旦那。家族。

哀しいとかやるせない、という気持ちもあったけれど、それ以上の何か、があったようなきがする。

主人公の体験はある意味悲しいけれど、でもそれも、やっぱりそれだけではないと思ったし、主人公もそうは感じていないのだろう、と思った。

私もこんなホテルで働いてみたいかも(笑)。

私の顔は、誘眠顔?覚醒顔?
声は眠気を誘うらしいけど(笑)。



2006/05/10 Wed 13:41
か・さ行作家 > 栗田有起
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陽の子雨の子(豊島ミホ)
陽の子雨の子

ウチはなんて、ファミリーな感じなんだろう。(中略)母さんは言うまでもなく「母さん」な人で、上機嫌にお菓子なんかつくっちゃって、思春期の息子ともそれなりにコミュニケーションを取り…。いまどきの核家族な僕ら、でも何も欠けている感じはしない。車のCMで「モノより、思い出。」とか言ってるファミリーそのまんまだ。




実際にこの小説を書いている人は、わたしよりひとつ年上の女性だけれど、小説の中の中学生の男の子の言葉にめっちゃ共感してる私。


よく思うんだ、こういうこと。それが、悪いことだとは、きっと私も彼も思っていないけれど。

近くに見える、非日常。

自分の日常があまりにも平和。と感じることは、ときにとても苦しい。
でも本当は、好き。幸せ。


この歳になっても、まだ自分の生活が平和であることを受け入れられない私って、なんなんだろうな。

いつまで子どもでいるつもりだろう。
早く大人になれー。


雪枝さんと、聡に、「哀しい」という印象を抱いたけれど、普通の家庭で育ち、まだまだ、「普通」の子どもで、それを自覚している夕陽の、心の隅の小さな陰が、私には共感する部分が大きくて、それもいつかは「哀しい」という言葉をもって表現しなければならなくなるのかな、と感じた。

黒い点々は、いつか必ず降り注ぐ。でも、今はまだ、ここにいたくて、その点々から守ってやりたいと思う人が、本当に愛した人なのだ、という、最後の夕陽の姿が、私には希望に見えた。

2006/05/10 Wed 13:20
た・な行作家 > 豊島ミホ
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